全脳思考
この本を薦めることは、
僕自身、かなり勇気がいる。
この本が出版されたのが、2009年6月。
マインドマップのインストラクターをしていると、
マインドマップが日本中で広がるきっかけを作った
神田昌典さんの本であるから、
当然読んでいると思われることがある。
・・・が、ずっと読まずにいた。
友人からも薦められたし、
神田昌典さんの会社から送られてくるメールで、
全脳思考セミナーの案内などを受け取り、
気にはなっていた。
でも、これまで読まずにいた。
時々読みたいという衝動に駆られながらも読まずにいた。
なぜか?
理由は二つある
ひとつには、おおよそ内容が推測できたから。
もうひとつの理由は、何かコントロールされている感が
あったから。
全脳思考はこんなに広まっているんです。
こんな成果がでたんです。
全脳思考を使えば、優れたコンサルタントの知恵を・・・
なんていう広告に踊らされる(時にはそれをコントロールとさえ感じた)のが
嫌で嫌でしょうがなかった。
しかし、時間の余裕ができたのと、
思うことがあり、ふらっと立ち寄った本屋で
この本を購入した。
読み薦めるうちに涙がでてきた。
内容にすばらしさに感動したわけではない。
神田昌典さんに泣かされたのはこれで2回目。
あまり詳細は言えないけれど、
ある集まりで、神田昌典さんがどんな思いで
マインドマップ事業に取り組んでいるのかを聞く機会があった。
話を聞いて、
「神田さん、つらくないですか?」
と思わず聞いてしまった。
僕の質問に対する神田さんの考えを聞いて、
涙がでてきた。
そして、全脳思考を読み、神田昌典さんにまた
泣かされた。
よく、こんな本を出しましたね。
内容は神田さんがセミナーなどで伝えてくれている内容を
集めたものであり、
(神田さんも書いている通り、一部は、「頭脳の果て」に書いてある内容)
それほど目新しいわけではない。
また、無意識にここに書いてある内容を実践している人も
いると思う。
でも、セミナーで話すのと、本に書くのでは
えらい違いがある。
アマゾンのレビューにもあるように
かなりの批判、酷評を受ける内容。
それを覚悟でこの本を出されたのだと思う。
その姿に感動した。
かなりの部分で、ほとんど学術的な根拠がない。
(学術的な文献の紹介が何もないし)
それでも、この本はお勧めしたい。
読むことを薦めるのではなく、
実際にやってみることを薦めたい。
僕は、この本に書いてある考え方を、
以前から、マインドマップに取り入れている。
そうすることで、頭の使い方がかなり変わった。
(基礎講座などでは教えてないけれど、
会議などで僕が書いているマインドマップを見てもらうと、
よくわかると思う。)
ビジネスに直結しないところで、実際に試してみれば、
もしも何も得られなかったとしても、
せいぜい、数時間の時間を失うだけ。
リスクは少ない。
(時間は使うけれど・・・)
もしも、TRYしてみて、
顧客や関わる人がハッピーになり、
そして、成長につながるのであれば、
そんないいものはない。
まあ、一言言わせてもらえるならば、
試してみればいいんじゃない?
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