医療関係者向けコーチング研修について
もともとST(言語聴覚士)で、コーチングを学び、
医療関係者向けにコーチングのセミナーをされてる方の話です。
先日社内フォーラムという手法を開催し、そこでプレゼンターを
していただいた方です。
STの仕事のひとつとして、脳卒中で言語障がいを持った方に、
絵カードを見せて、
その単語を言ってもらうという練習を一般的には行います。
でも、なんか違和感を感じていたそうなんです。
スプーンの絵を見せて、「スプーン」と答えてもらう。
それって、必要な訓練なんだけれど、その人が本当にやりたかった
ことなのかなって。
その人が本当に伝えたいことって何だろう?
悩み続けたそうです。
彼が出したひとつの答えは、
感謝
でした。
脳卒中になり、つきそってくれる奥さん。
奥さんに「ありがとう」って伝えたいんじゃないかなって
思ったそうなんです。
それから彼は、まずは、
「ありがとう」
という気持ちを伝えられる練習をまず最初にするって
決めたそうなんです。
ええ、話やないかい!
研修でも、仕事でも、言語の練習でも、
動機づけって、とても大切だと思っています。
社員のあいつは、モチベーションが低い。
という言葉を時々聞きますが、
まず大切なのは、
彼は何に関心をもっているのか?
と彼の関心に関心をもつことだと思っています。
多くの場合、自分に関心があることにはちゃんと
皆、やる気もモチベーションもあるんです。
そこに、やる気の源泉があるんです。
言葉は悪いけれど、それをうまく活用するんです。
それをまず、応援するんです。
そこがいつもスタートなんです。
奥さんに、伝えたかった気持ち
「ありがとう」を伝える。
奥さんは泣いて喜ぶ。
その顔を見て、他の言葉もちゃんと練習しようって、
そう思えると思うんです。
STの佐藤さんは、そこを見抜いたんだと
思います。
一般的な練習にとらわれることなく、
まず、本当に大切だと思われることから始められたと
思うんです。
佐藤さんは、医療関係者向けに、病院・医院向けに
コーチング研修をされていおります。
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