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学び続ける大人のためのブログ

“しつけ”しなければ・・・・

おはようございます、杉浦です。

前回に引き続き、

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

から学んだことについて。

著者の岡本氏が、犯罪やいじめをした方の気持ちに
フォーカスし、話を聞いていると、
多くの方が厳しくしつけられれた経験があるようです。

*著者が、
“厳しくしつけされたに違いない”
という思いで聞いているからかもしれません。

著者は、

時に厳しいしつけが、いじめの原因になって
しまっている可能性もあるということを
書いておられます。

・人さまに迷惑をかけてはいけない
・我慢しなさい
・一人で頑張りなさい
・あきらめてはいけません
・弱音を吐いてはいけません

という言葉は親ならば(上司も)ついつい言ってしまっている
かもしれません。

まだ判断がつかない子どもは
基本、素直ですので、

親のいう事を信じて、それらのしつけを
なんとかして、守ろうとします。
(心の底では頼りたいし、弱音をはきたい自分もいるのに・・・)

するとだんだんそれが、価値観や信念に変わって
いきます。

人は(男は)我慢しなければいけない

という強いしつけにより、
強いおもいこみ(信念)が作られた子は、

我慢できない子も、我慢できない自分も
許せなくなります。

同様に、
人に迷惑をかける子、
すぐに弱音を吐く子
頼るのが上手な子

などを見ると、衝動的に怒りを覚えて
しまったりするのです。

それが発展して、

無視や物を隠す、身体的な攻撃という
いじめとして表現されることは許されることでは
ないと思います。

ただ、いじめをした子の話をよく聞いてみると、

「あの子がすぐに人に頼るのを見ると、
むかついた。」

など。

よくよく考えてみると、
なぜむかつくのか本人もわからないところで、
怒りの感情を抱いてしまっているようです。

繰り返しになりますが、
いじめという行為は決してあってはいけないと
思います。

ただ、いじめた側の子が
衝動的に起こってしまう感情を
ずっと持ち続けてしまうのは

あまりにも可哀そうです。
彼・彼女たちも苦しいかもしれません。

その価値観や信念を強くうえつけてしまったのは、
たいてい親や大人です。

僕は、何かマイナスの感情が起こると、

もしかして自分の中に、強すぎる価値観や信念がないか?

という風に疑うようにして、
その信念を書き換えるようにしています。

今となっては、

そんな価値観や信念をもっていたなんて・・・

と思ってしまうのですが、

2009年10月4日の日記には、

『人に頼むのは弱みを見せることだ』そういう考え方が
自分の中にあるようだ

と書いてありました。

いじめをした子をただ反省させるのではなく、
(反省文は社会や周りが納得するための材料にしかすぎない
かもしれない。)

どうしていじめたい気持ちになったのか?
その子の心の中に、どのような感情が起こっていたのか?

をちゃんと聞き、

「君だって甘えてもいいんだよ」
「君だって時には人さまに迷惑をかけてもいいんだよ」

そういう言葉をかけ続けてあげる
必要もありそうです。

僕も35年近く、

人に頼ってはいけない

と思って生きてきたので、
頼れないつらさは多少はわかります。

ちゃんと話を聞くこと・心の底にある
価値観や信念を聴くこと。

これは、いじめに限らず、
大人同士の話し合いでも必要だと思います。

お互いにまったく違う価値観や信念をもって
生きているわけですから、

よくよく話を聞いてみないと、お互いの行動や発言の
裏側にあるもの(メンタルモデル)は見えてこないと思うのです。

チームがチームとして学習し成長するためには、
お互いのメンタルモデルについても話し合える
文化が必要だと思っています。

ちなみにインドでは、

「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから
人のことも許してあげなさいね」

という教えるそうです。

『常識を疑うことから始めよう』より

親として、
ついつい言ってしまっているひとことが

子どもたちに与えている影響を考えたいと
思える書籍でした。

ご自身の中にある、
強すぎる思いこみに気づきたい方には
おススメの本です。

追伸
人に頼るということは
相手に活躍のチャンスを与えることであり、

自分の弱さを素直に受け入れるという
勇気のある行動です。

今は6割くらい、そう思えるようになりました。

 

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