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学び続ける大人のためのブログ

新規顧客を集めなければ という思いこみ

僕の実家は町の小さな小さな果物屋さんです。

夏になると、国道に面したお店の軒先で、
スイカを売っていました。

そのスイカなんですが、
ファンがいて、毎年夏を楽しみに買いに来てくれる方が
いらっしゃいました。

どうして

ただのスイカに、楽しみにしてくれるファンがいたのか?

そのスイカ、おいしいだけではないんです。

 

正直見た目は決してよくありません。

スイカを育てる時って、日焼けしないように
(だと思う)
藁をかぶせるんですが、

そのかぶせ方が不十分で、
日焼けしてしまっているんです。

まるで、着古して色が抜けてしまったTシャツのように、
ところどころ、黄ばんでいるんです。

でも、ファンがいました。

スイカのファンかというと、そうではなくて、
たぶん、祖母のファンなんです。

僕の祖母は(昨年亡くなりましたけれど)
90過ぎても畑仕事をしていて、
いつも畑のことを気にかけている人でした。

だからなのか、愛情がこもっているからと
言ってしまっていいのか、

祖母の作ったスイカは、市場で仕入れてくるスイカよりも
おいしくて、

ファンがいてくれました。

お客さんはきっと、
「おばあちゃんのスイカ」を楽しみに、
買ってくれていたんだと思います。

祖母はよく、

「私が作ったものを喜んで食べてもらえるのが
一番の幸せ」

と言っていました。

偉人です。

喜んでもらいたくて、おいしいものを作れば、
それを楽しみにしてくれる人がいるのですね。

余談ですが、

集客

とか、

顧客

という言葉をこの記事で書くにあたり、
顧客って、どうして顧みる(かえりみる)っていう字を
書くのだろうって思い、調べてみました。

顧みる・・・・心にかける

使用例:「家族を顧みる」

だそうです。

祖母はスイカを作りながら、
また買いに来てくれるかもしれない人や、
僕を含め家族が喜んで食べる姿を
想像しながら、畑仕事をしていたのかな。

昨日、上記書籍の著者の村松達夫さんと
お話しさせていただく機会がありました。

本のタイトルを見ていただき、
経営者の方であれば、びっくりすると思うのですが、

新規顧客を集める努力をしなくても、
集客しなくても、
増益300%は可能だそうです。

実際に結果をだされているコンサルタントです。

村松さんいわく、
新規顧客を集めるためにお金を使って、
あれこれやるよりも、

財務を見直したり、既存顧客やリピート顧客に対して、
価格をあげるなどすれば、

今以上に利益を出せるそうです。

もちろん、ただ値上げするという意味ではなく、
値上げする価値があるくらい、
商品の品質をあげる努力はするのだと思いますが・・・

詳しくは村松さんの書籍をお読みいただきたいのですが、
商品の品質をあげたり、
そのサービスを提供するにあたっての想いがあれば、
値上げは決して悪いことではありません。

ただ、村松さんが少しアドバイスしたくらいでは、
多くの経営者は、

新規顧客を集めなければならない

という思い込みが強すぎて、
利益が出る取り組み(客単価アップ)があるにも関わらず、
なかなか行動できないそうです。

向かう先は利益を出すことです。
そこに向かいたいはずなのに、

新規顧客を集めなければならない

という思い込みが目標達成を阻む
心のブレーキになっているのです。

人の思いこみや習慣って怖いですね。

僕も、客単価アップが大切だって、
頭ではわかっていましたが、行動レベルには
いたっていないため、

全く腹に落ちていないなぁ~と、
少し反省しました。

客を顧みて、お客さんが喜ぶサービスを提供する。

その精神を持ち続けたいものです。

新規顧客を集めることに夢中になると、
顧みることができなくなりそうです。僕は・・・

杉浦

追伸:
今日は7月31日。
もうすぐお盆ですね。

今年のお墓参りでは、

「おばあちゃんのスイカ、おいしかったよ」

って、伝えてこようと思います。

 

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